街を歩いている時や、車で信号待ちをしている時など“こんな家なら毎日気持ちよく生活できるだろうな”と思わせるような家を見かけたときがあると思います。
そんな時、ご自身が日頃からお考えの素敵なイメージがより現実感をもって頭の中で広がり、それらを一つ一つかたちにしたいと思うことだろうと思います。
そこで問題となることは、土地をいかに有効に利用するかということです。
土地を有効に利用することは、“住まい”と密接にかかわり、自然を破壊せずに街並みを整備し、建造物空間を満たしてゆく上で大切なことです。古い家並みを新しい建物にかえるということだけでは自然との調和は図れません。都市空間はいやがうえでも拡大し、わたしたちの生活を圧迫しつつあります。
人口の密集に伴う社会性の充実、高齢化社会の現実化等都市にかかわるわたしたちの生活とはうらはらに地方化せざるをえない住環境の変化を踏まえる時、よりわたしたちのライフスタイルの一環としての街づくりをわたしたちは真剣に考えなければならないと思います。
皆様と共に歩むことで、わたしたちの理念を現実化する作業を地味に、科学的に構築したいという願いをこめて、未来に想像する文化を皆様方と共に築いていこうではありませんか。